フランス在住のフランス人漫画家、Dreamyさんが
Webコミックサービス「comico」で連載するのは『FIFIのレシピ』
日本に住むフランス生まれのFIFIが、様々な国の料理を
日本の食材で再現することに挑戦するレシピ漫画です。
作中に登場するおいしそうな料理はもちろん、親友ナオコとの友情、FIFIとナオコ
それぞれの恋の行方も気になっている方も多いのではないでしょうか。

日本が大好きで、かつては日本に1年間滞在した経験もあるDreamyさんに
作品への思いや作品誕生の背景、日本を好きになったきっかけなどについて伺いました。

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●日本のみなさんに世界のおいしい料理をもっと知ってほしい

―――『FIFIのレシピ』に登場するレシピは、どれもおいしそうですね。
どうやって考えているのですか?

Dreamyさん: 『FIFIのレシピ』では、世界の伝統的な料理を日本のみなさんにご紹介しています。
まず、伝統料理のなかからとりあげる料理を決めて、それを実際にいくつか作ってみます。
そのなかでもっとも気に入ったものにさらに自分流のアレンジを加え、レシピを完成させていきます。
母が料理上手なので、母から教わったレシピをそのまま登場させることもあります。


―――日本では、あまりなじみのない料理もご紹介していますね。
世界の料理をテーマとしたのは、なぜですか?

Dreamyさん: 世界には、様々な伝統的な料理があり、簡単に作れるものもたくさんあります。
でも、日本ではなじみがないというのは、知らないからだけなんですよね。
『FIFIのレシピ』では、日本のみなさんに世界には、
たくさんのおいしい料理があることを知っていただきたくて、ご紹介しています。
もちろん世界中の食材を日本ですべて集めることは難しいので、
私のレシピでは、本国で使われている食材が日本では手に入りにくいもののときは、
代用できる食材も一緒に掲載しています。お好きなほうを選んで作ってくださいね。

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▲北アフリカの伝統料理「タジン」は、肉、魚、野菜、果物を1度に蒸したシチューのような料理。


―――主人公の「FIFI」は、Dreamyさんご自身ですか?

Dreamyさん: 「FIFI」 = 「Dreamy」ではありませんが、
『FIFIのレシピ』には、私の思いと経験が詰まっています。
「FIFI」という名前は私の本名の一部であり、私も「FIFI」と同様にベジタリアンです。
また、最初のエピソードで、「FIFI」が8歳のとき、初めて作った料理がオムレツだったこと、
さらに日本に来て初めてオムレツを作ったことを描いていますが、これも実話です。

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 ▲初めて挑戦した料理はオムレツ。


―――日本で初めて作った料理がオムレツだったとのことですが、
日本にはよく来られるのですか?

Dreamyさん: 親友がワーキングホリデーで日本に滞在していたとき、
何度か遊びに来て日本が大好きになりました。
また、親友に日本での生活を聞き、同じことを経験したいと思い、
その後、私もワーキングホリデー査証を取得して1年間滞在しました。


●子どもの頃から日本のアニメに親しむ

―――日本のどんなところが好きですか?

Dreamyさん: 私が小さい頃、フランスでは『ドラゴンボール』や『セーラームーン』を初めとした
日本のアニメがたくさん放送されていて毎週楽しみにしていました。
なかでも、『セーラームーン』が大好きで、全話録画してよく絵を真似て描いていました。
子どもの頃から日本のポップカルチャーが大好きでしたが、日本に住むようになってからは、
和食や寺社、花見、祭りなどの日本文化にも触れ、ますます日本が好きになりました。
京都にも3度行き、祇園~清水寺、嵐山など、観光客たくさん訪れる寺院は、ほとんど行っています。


―――フランスで日本のアニメを見て育ち、『セーラームーン』の絵を
描いていたことが、漫画家としての原点なのですね。

Dreamyさん: 子どもの頃から絵を描くことが本当に好きで……
高校卒業後には、美術大学のアニメーション学科に進学しました。
卒業制作では、オリジナルの短いアニメを作りましたが、
最初にストーリーを考え、構成を作り、絵を描き、色を塗り……
アニメの現場では、分業していることをすべて1人で行なわなくてはならなかったので、とても大変でした。
もちろんその分、自分の描いた絵が動いたときの喜びは、ひとしおでしたよ。


―――現在は、漫画家としてご活躍されていますが、
もともとはアニメーターを目指していたのですか?

Dreamyさん: 小さい頃から絵を描くことが好きだったとお話しましたが、
アニメーションを学んだことも、私にとっては絵を描くことの延長でした。
アニメも大好きなのですが、描いた絵が動くまでのプロセスが長く、性格的に待ちきれなくて(笑)……
私には、描いたらすぐ見てもらえて、さらに読者のみなさんからの声がすぐに届くWEB漫画があっていますね。

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▲Dreamyさん


―――漫画家としての活動は、大学を卒業してから始められたのですか?

Dreamyさん: いいえ、すぐに漫画家として活動することはすごく難しくて……
卒業後は、ゲーム会社やアニメ制作会社でグラフィックデザインを担当していました。
その一方で、プライベートでは、自分のブログでレシピ漫画を描いていました。
うれしいことにたくさんの読者のみなさんに書籍化してほしいという
ご要望をいただき、手応えを感じていました。
漫画家としての本格的なスタートは、2012年に出版したレシピ漫画『ナタリーのレシピ』からです。
『ナタリーのレシピ』は、『FIFIのレシピ』とは違い、フランスの料理人である
ナタリーが作ったレシピの絵を私が描いています。
ナタリーは、テレビ番組などにも出演するフランスでは有名なシェフですが、私の10年来の友人でもあります。


―――その翌年より、comicoの作家としてWEB漫画の連載をスタートされたのですね。
それでは最後になりますが、Dreamyさんの夢を教えてください。

Dreamyさん: 絵を描いて生活できている今が最高に幸せです。
このまま続けていけたら、もう何もいうことはありません。
もちろん、これからも読者のみなさんに楽しんでいただけるよう
『FIFIのレシピ』には、全力で取り組んでいきます。
日本のみなさん、今後とも『FIFIのレシピ』をよろしくお願いいたします。
また、作品に登場する料理は、どれも簡単でおいしいものばかりですので、
みなさんぜひ作ってみてくださいね。


【 インタビューを終えて 】

絵と料理と日本が大好きで、
どの質問にもにっこりと微笑んで楽しそうに回答されるDreamyさん。
明るく元気な「FIFI」の印象と重なります。
「FIFI」は、世界中を旅していますが、
Dreamyさんは、まだ訪れたことがある国はそれほど多くはないそう。
「いつか私も世界を旅できたら」と笑顔で語ってくださいました。
Dreamyさん、ありがとうございました! 
これからも、私たちに世界のおいしい料理を紹介してくださいね。


●作品紹介

FIFIのレシピ(連載中:毎週木曜日更新)
FIFIはフランス生まれのベジタリアン。
彼女は新しいレシピを求めて世界中を旅しています。
日本にやってきた彼女は、いろんな国の料理を日本の食材で再現することに挑戦しています。
世界中の料理を一緒に作ってみましょう!

●作家プロフィール
Dreamy(ドリーミィー)

フランス生まれ。漫画家。
フランス人の父、中国人の母のもとフランスで育つ。
フランス語、中国語、英語の3ヶ国語が話せ、現在日本語を勉強中。
ベジタリアン。日本の料理では、麺類と酢飯が好き。
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