健康な身体は毎日の食事からならば、毎日を楽しくする(便利にする)サービスは、居心地の良いオフィスから生まれるのでは? 気になるけれど、なかなか見る機会がないあの会社のオフィスを突撃します!

今回は、様々な情報を公平さを保ちながら正確に、そして、わかりやすく伝えるラジオNIKKEIのオフィスを訪問しました。
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ラジオNIKKEIは、日経グループのラジオ局です。民間放送のラジオでは日本で唯一の全国放送で短波という電波を使って放送しています。また、早い段階からインターネット配信にも力を入れており、短波放送を聴けるラジオがなくても、スマホやPCがあればどこでも無料で番組を楽しむことができます。

看板番組である東京株式市場の情報をリアルタイムで伝える「マーケットプレス」、来年60周年を迎える「中央競馬実況中継」などの人気番組は、どんなオフィスから届けているのでしょうか。

私たちのいる虎ノ門ヒルズから徒歩5分、虎ノ門駅から徒歩1分のところにある本社にさっそくお邪魔してきました。

●2013年に50年放送してきた社屋を移転し虎ノ門へ

ラジオNIKKEIは、2013年12月末に地域再開発の影響により、東京赤坂の「日本自転車会館」から虎ノ門に移転しました。50年以上番組を届けてきた前社屋の取り壊しは、社内はもちろん、リスナーのみなさんからも「1つの時代が終わったかのよう」と惜しむ声が多かったそうです。

現在は、同じビルの敷地内に金刀比羅宮がある虎ノ門琴平タワーにあります。

まず、受付です。ラジオNIKKEI公式キャラクターのラニィがお出迎えしてくれます。
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よく見るとちっちゃいラニィもいますよ。
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受付のすぐ後ろにスタジオがあります。
お邪魔したときは、経済・投資情報番組「ザ・マネー」の真最中。生放送です!
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6角形のテーブルは、多人数の収録でも全員の顔が見えるため、討論番組などにも適しているそうです。また、パソコンのモニターを見ながら収録できるスタジオは、非常に珍しいのですが、情報を扱う番組が多いためこだわったのだとか。
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どこかで見たことがある時計が……! 
この時計、JRの駅にあるものと同じなんです。
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こちらの少し広めのスタジオは、公開収録が行われるときにも使用します。パーソナリティとお客様の距離が近く、公開収録ならではのおもしろさが期待できそうですね。
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ガラス窓の向こう側にあるディレクター席。ここからパーソナリティに指示を出します。
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トークを録音する、CDを流す、エコーをかける、現場からの中継を入れるなど、収録に必要な操作はこちらで行います。
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続いて、「ワンマンスタジオ」です。一般的なスタジオでは、ディレクターとパーソナリティはガラスで仕切られていますが、ここは同じ空間にいることができます。パーソナリティ兼ディレクターとして、1人で番組を作る方もいらっしゃるそうです。
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収録したテープを編集する「オープンテープレコーダー(テレコ)」。前社屋の頃から継続して使用しています。編集は、今はほとんどパソコンで行っていますが、こちらも現役です!
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長い年月にわたり大切に使用されてきたのがわかりますね。
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オフィスが地下鉄(東京メトロ)の虎ノ門駅からすぐのところにあるからなのか、スタジオには地下鉄のシンボルカラーを取り入れています。オレンジは銀座線、赤は丸の内線、緑は千代田線……これまでご紹介したスタジオも再度チェックしてみてくださいね。
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スタジオの奥にワークエリアがあります。お仕事中お騒がせしてすみません。こちらは営業部、活気があります! 専属アナウンサーの席も同じ場所にあります。
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窓からは、虎ノ門ヒルズが見えます。近い! でも、見た目より距離はあります。
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そして、東京タワー。夜景も期待できそうです。夜も来てみたい!
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会議室の前には、小さな額縁が飾られています。
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よーく見ると???

金閣寺!
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小会議室は、「金閣寺」「パリ」「花」「羊」の名前がついており、部屋のなかには、それぞれの大きな絵が飾られています。
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●最長寿番組は、今年で61年目!

オフィスを見学させていただいたあとは、お話を聞かせていただきました。

――最初にラジオNIKKEIさんのご紹介をお願いします。

私どもラジオNIKKEIは日経グループのラジオ局で、民間放送のラジオでは日本で唯一の全国放送です。AMやFMとは違い、短波という電波で放送しています。短波を受信できるラジオがあれば、日本全国でお聴きいただくことができます。

チャンネルは、ラジオNIKKEI第1とラジオNIKKEI第2があります。第1では、平日は主に株式情報や医学情報、その他一般的な番組を放送しています。第2では、平日の昼は「RN2」というチャンネル名で、音楽番組を中心に放送しています。土曜日曜は、どちらもほぼ1日競馬中継を行っています。

1970年代には、若い男性の間で短波放送を聴くというBCLブームがありましたが、最近では短波ラジオをもっていないという方も多いため、早い段階からインターネット配信に取り組んでいます。

以前は、独自で配信していたのですが、現在は、日本全国のラジオがパソコンやスマートフォンで聴けるサービス「radiko.jp」に参加しています。最近では、「radiko.jp」を通してお聴きいただいている方が非常に増えています。

また、今はみなさん忙しく、なかなかリアルタイムでお聴きいただくことが難しいため、放送時間を逃してもあとからお聴きいただけるよう、オンデマンド配信、ポッドキャスト配信も行っています。

リスナーのみなさまのライフスタイルに合わせて、お好きな形を選んでいけるよう様々な配信方法を提供しています。

――聴き逃してしまっても、好きなときにいつでも聴けるというのはうれしいですね。ところで、どんな番組が人気なのでしょうか?

平日は、東京株式市場の情報をリアルタイムで届ける「マーケットプレス」という番組がもっとも人気があります。「radiko.jp」のなかでも、リスナーの高いシェアを獲得しています。

土日は、競馬ですね。JRAの競馬場や場外馬券売り場でも、私どもの実況が流れます。非常に多くの競馬ファンのみなさんに聴いていただいています。

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▲受付前には、「radiko.jp」の4月期 全国第1位がいっぱい!


――ラジオでは、長寿番組が多数誕生していますね。御社の番組でもっとも長く続いている番組を教えてください。

お医者様や薬剤師様など医療従事者向けの専門番組「医学講座」です。1954年にスタートしているので今年で61年目ですね。「中央競馬実況中継」は、来年60周年を迎えます。「私の書いたポエム」は、40年放送しています。

また、違う意味でご長寿なのは、「日野原重明の輝く顔と輝く心」です。パーソナリティの日野原先生は、現在103歳です。


――移り変わりの早い世の中ですが、いつも自分のそばに番組があるのは、成長を見守ってくれているかのようでうれしいですね。

聴き始めると習慣になって、番組やパーソナリティの声が生活の一部になっていきます。それがふつうになって逆に番組が流れていないと落ち着かなくなるという声をよくいただきます。

ラジオは、家事などほかの作業をしながらでも聴けるため、生活の一部に自然な形で入ってきます。非常に穏やかな、押しつけない、寄り添うメディアというイメージがあります。


――ラジオは、パーソナリティがリスナー1人1人に語りかけてくれるように感じられるところも好きです。

そうですね。私が子供だった頃、ラジオを目の前に置き布団をかぶり、親に隠れて深夜番組を聴いていると、本当にパーソナリティと1対1で話しているような気がしてきました。他の人のはがきが読まれると、その先にいろんな人がいるということを感じました。

SNSの始まりというのでしょうか。ラジオは、SNSに近いいろんなつながりのあるメディアだと思っています。その番組を中心にリスナー同士が仲良くなることもありますし、パーソナリティに対し、身内のように近い感覚をもつことができるのもラジオならではですね。


――以前、虎ノ門の情報を発信する番組『COME ON!! TORANOMON RADIO SHOW』の公開収録を拝見しました。パーソナリティとリスナーの距離が近く、アットホームな雰囲気がステキでした。

平日夜の公開収録でしたが、それでもたくさんの方に来ていただきうれしく思っています。大阪から来てくださった方もいて、これは全国放送ならではの良いところですね。

「COME ON!! TORANOMON RADIO SHOW」の出演者に虎ノ門ご当地キャラクターの「カモ虎課長」がいます。ラジオなので「カモ虎課長」はいなくてもわからないのですが(笑)、それでも毎回来てくれます。突然でっかいシルエットが見えたときは、一瞬ギョッとしますが(笑)。

ラジオにご当地キャラクターが出演しているのはかなりシュールですが、そういうところも面白がってもらえるとうれしいです。黙って座っていてタンバリンを叩く(「カモ虎課長」は話さないため、発言したいときはタンバリンを叩いている)ところを想像しながら見てくださいね。
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▲ラジオNIKKEI第1にて毎週月曜日22時より放送している『COME ON!! TORANOMON RADIO SHOW』の収録に参加する「カモ虎課長」(右)。


――今後は、どんなことに力を入れていきたいと考えていますか?

私どもの今年度のキャッチフレーズは、「スマホでTOUCH & LISTEN!」。去年は、「スマホNo.1メディアへ」でした。今は、スマホはみんなもっていますよね。スマホでラジオが聴けるということをさらにPRしていきたいです。

また、当社スタッフのなかでは、御社が開発した『LINE:ディズニー ツムツム』が人気でゲームプレイしながらラジオを聴く人もいます。ゲームサウンドも聞きたいかもしれませんが、ラジオはこうして他のことをしながらでも楽しめますので、もっと気軽に聴いていただきたいですね。


【取材を終えて】
移転してまだ1年半の新しいオフィスにお邪魔しました。生放送真最中の現場を見せていただき、貴重な経験をさせていただいたことにとても感謝しています。

様々な情報を、公平さを保ちながら正確に、そして、わかりやすく伝えるラジオNIKKEIさんと、楽しいサービスを届ける当社。一見全く違うように思えますが、スマホやPCでどこでも楽しめること、気軽に利用できること、無料であることなど、根っこの部分は共通点も多く興味深いお話ばかりでした。

そんななかでも、「ラジオは最初のSNS」という言葉がとても印象に残っています。言われてみれば、ラジオのパーソナリティとリスナーの関係は、SNSの結びつきに近いものを感じますね。私も、ラジオパーソナリティがリスナーに語りかけるように記事を書いていけるようになりたい、そう思いました。

ラジオNIKKEIさんのもっとも長い番組は、今年で61年目。当社は、今年15年目。歴史は全く違いますが、この数年に同じ虎ノ門に移転してきたことに何かの縁を感じます。虎ノ門で働く者同士としましても、今後ともよろしくお願いします。

ラジオNIKKEIさん、ありがとうございました!

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「カモ虎課長」もいたよ!


■ラジオNIKKEI

http://www.radionikkei.jp/

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