クワガタ、カブトムシ、カマキリ、トンボ……子供の頃、虫取り網を手に夢中で追いかけていたという方も多いのではないでしょうか?

いつまでも子供の心を忘れずにいたいけど、大人になると毎日忙しく自由になる時間は多くはありませんよね。そんな方におススメなのが、オンライン虫取りゲーム『森のいきもの図鑑 Reborn
! 時間を問わず、いつでも気軽に虫取りを楽しむことができます。

また、本日5月25日(水)より雑誌『月刊むし』とのコラボイベントもスタートしました! 

『月刊むし(むし社)』は1971年の創刊以降、虫好きの大人たちから高い支持を得続けている、知る人ぞ知る雑誌です。その歴史の大半をともに歩んでこられた編集長の藤田宏さんに現在の仕事や虫の魅力などについてお話を伺いました。

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▲『月刊むし』編集長藤田宏さん


●いちばんうれしいのは、新種を発見したとき

――『月刊むし』には、いつから携わっていますか?

藤田: 1978年からなのでもう40年近いですね。『月刊むし』は私が高校生の頃、当時大学生だった先輩4人が作った雑誌ですが、そのなかの1人だった前編集長が神奈川県立博物館で働くことになったため、代わりにやらないかと誘っていただきました。

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▲『月刊むし(むし社)』


――『月刊むし』以外にも、虫に関する本を多数出版されていますね。

藤田: はい。月刊誌が12冊、季刊誌が4冊。それに大きな図鑑からやさしい一般向けの虫の本などを合わせると、年間20冊くらい発行しています。


――年間20冊! とてもお忙しいのですね。なかなか虫取りに行く時間はないのではないですか?

藤田: 合間を縫って行っています。いつも「早く沖縄に行きたいな」と思いながら仕事をしています(笑)。最近は3~4日で帰ってきますが、若いときは1ヶ月以上滞在していたこともあります。


――旅先で取った虫はどうされるんですか?

藤田: 選んで持ち帰り、標本を作ります。


――標本は、ご自宅にはどのくらいありますか?

藤田: 400箱くらいあります。当社のスタッフはみんなこんな感じです。家が標本でいっぱい(笑)。仕事でも虫、家でも虫という感じです。

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▲中南米に生息する美しいモルフォチョウの標本(むし社ショップにて撮影)。


――400箱! すごいですね! 虫のどんなところに魅力を感じていますか?

藤田: なんなんでしょうね(笑)……私たちが小学生だったの頃の自由研究は、男の子はほとんどが昆虫採集でした。私は上野で育ったのですが、当時は「三丁目の夕日」の漫画のような世界で、みんな上野の不忍池(しのばずのいけ)に行って暗くなるまで夢中で虫を追っかけていました。遊びが宿題になるからやっていたのですが、すごくはまってしまって。それをいくつになっても止められないのが、我々の仲間です(笑)。


――当時、虫取りをしていていちばんうれしかったのは、どんなときでしたか?

藤田: やっぱりかっこいい虫を見つけたときですね。子供の頃は、カナブンを見つけたらちょっとうれしくて、その次にクワガタを見つけたらすごくうれしかった。大きくてかっこいいですからね。取れないと悔しくて、取れたときはすごくうれしかったことを今でもはっきりと覚えています。


――その気持ちすごくわかります! 今はどんなときがもっともうれしいですか?

藤田: 新種を発見したときです。この世でこの存在を知っているのは、私1人! 頭の中が真っ白くなってすべてを忘れるような快感があります。これを経験してしまったらもうだめです(笑)。


――新種を見つけるのは、どのくらい難しいことなんですか?

藤田: 見つけることは誰でもできます。日本最大の甲虫で天然記念物にもなっている沖縄のヤンバルテナガコガネは、新種が発見されたとき私が飼育していたので関係者なのですが、それ以前に名護(沖縄)の小学生が夏休みの宿題で提出していました。長い間、石鹸箱くらい大きい虫がいたと噂にはなっていたのですが、それがどんな虫なのかはわかっていませんでした。


――見つけることはできても、新種かどうかがわかるには長年の経験が必要ということですね。

藤田: そうなんです。新種かを知るためには、まず、新種ではないものが全部頭に入っていて、さらにそれらがどう変化するかを知っている必要があります。
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▲ニジイロクワガタ(むし社ショップにて撮影)



●基本になる仕事をして後世に残したい

――仕事をする上で心掛けていることを教えてください。

藤田: まず、初心を忘れないことです。子供の頃、虫取りに行ったあのワクワク感を忘れてしまったら、つまらなくなってしまいますから。当社で働いている人は、虫取りに目を輝かせていた子供がそのまま大人になったような人たちばかりなんです。

次に、基本になる仕事をしたいと思っています。先日、1,400種類のクワガタの生態を発表した『世界のクワガタムシ大図鑑』を出版しました。虫好きの人たちも高齢になっていくと、こういう図鑑も作られなくなってしまいます。たくさん残して、後世の人に利用してもらいたいです。


――藤田編集長の図鑑を見て、後を継ぎたいと思う方がいるかもしれませんね。

藤田: 興味をもってくれて、作れる人が生まれてくれたら良いですね。なんでも興味をなくしたらおしまいですから。よく自然が大切だというけど、それは自然のなかでいろんな目にあって初めてわかることなんですよね。自然を知っているから、大事だという気持ちが生まれる。自然のなかでも虫はもっとも身近な存在なので、もっと多くの方に興味をもっていただきたいです。


――当社の虫取りゲーム『森のいきもの図鑑 Reborn』のプレイヤーのみなさんは、虫好きな方がたくさんいらっしゃいますよ。

藤田: ゲームから虫に興味をもたれた方は、次はぜひ本物に触れてください。本物は人間が考えたもの以上に深く、予想を裏切るところが面白いんです。新種もそうだけど、この虫はこんなものを食べていたんだなど、図鑑にも書いていないような生態を見つけて目から鱗が落ちるような発見がたくさんあります。


――時間がない平日はゲームで楽しみ、休日は公園や山などに行って本物の虫と触れ合うなど、それぞれ異なる良さがあるので、両方を楽しんでいただきたいですね。


●6年かけて1,400種のクワガタを研究

――藤田編集長が、もっとも好きな虫を教えてください。

藤田: クワガタとカミキリムシです。クワガタはツノがあってカッコイイから男の子はみんな憧れますが、それを大人になっても引きずっています(笑)。カミキリムシは、日本に800種類くらいいます。色もきれいで、小さいのもいれば大きいのもいて、それぞれ生態が違うので一生研究しても終わりません。


――800種類! ここまでたくさんいると全部集めることはできないですね。

藤田: 集めた人はいないと思います。私でも9割くらいですね。


――9割!! すごいです。

藤田: 新種で発見されたとき以来取れていなものや、まだよくわかっていないものもあるんですよ。


――では、クワガタは何種類いるんですか?

藤田: 世界で2,000種類くらいます(日本には40数種類)。


――藤田編集長は、何種類集められていらっしゃいますか?

藤田: 数えたことないですね。先日発表した『世界のクワガタムシ大図鑑』に載せたのが1,400種類だから、その半分くらいでしょうか。集めていないものは、国内や海外の博物館から標本を借りて作りました。

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▲藤田編集長著『世界のクワガタムシ大図鑑』


――1400種類も掲載されているんですか!!! 完成まで何年かかりましたか?

藤田: 6年かかりました。写真を撮り、毎日標本を顕微鏡で観察しながら文章に書き起こします。「触角……足には褐色の微毛が生える」のように。観察しないと書けないですからね。顕微鏡で見ながら1,400種類を書いた人間は世界に他にはいません。一見、クワガタとは思えないものもいっぱいいるんですよ。

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▲『世界のクワガタムシ大図鑑』


――大変なお仕事ですが、何年くらい経験すると1人前だと認めてもらえるようになれますか?

藤田: ずっと1人前にはなれないんじゃないですか? 


――生涯勉強でしょうか? 藤田編集長でも、まだご自分では1人前になっているとは思われませんか?

藤田: まだまだ全然です。みんな自分の好きなテーマを思うように研究して、やがて寿命となるのでしょうね。こんなもの終わらないですからね(笑)、永久に。


――今は、どんな研究をしているのですか?

藤田: カミキリムシの図鑑を作っています。私は今62歳なのですが、70歳になるまでにこのような図鑑をあと3冊だそうと思っています。



●『森のいきもの図鑑 Reborn』に編集長イチオシのルリクワガタを実装!

――今度、『森のいきもの図鑑 Reborn』に新たな虫を追加するのですが、ぜひ藤田編集長が好きな虫を実装させていただけませんか?

藤田: 良いですよ。それでは、ルリクワガタはどうですか? 130年くらい前に、ジョージ・ルイスというイギリス人が発見しました。オスは緑でメスは黒。大きさは1cmくらいです。

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▲日本産のクワガタムシの標本。右下の小さい3匹がルリクワガタ


――随分小さいんですね?

藤田: そうなんです。山で取っているときに「何を取っているんですか?」と声をかけられ、「クワガタです」と見せると、「こんなに小さくてクワガタなんですか?」と驚かれます。昔は生態がわからなくて珍しいものだと思われていました。今は日本でも東北から九州に生息しており、東京にもいます。


――東京にいるんですか?

藤田: はい。奥多摩などにいます。5月~6月には、新芽に群がっています。メスは芽のなかにもぐっていて、メスがいるとオスが交尾するために飛んできます。そういう状況のときは、100匹も200匹もが木の枝先でキラキラしています。変わった生態なんです。かつては1種しかいなかったのですが、今では日本にも10種くらいいます。中国でも当初は1種しかいなかったのですが、日本人が行って30~40種発見しました。


――ルリクワガタ、とても興味深いです。ぜひ実装させてください! 今日は、ありがとうございました。


藤田編集長イチオシのルリクワガタは、本日5月25日(水)に虫取りゲーム「森のいきもの図鑑 Reborn」に実装しました。瑠璃色に輝く美しいルリクワガタをぜひ手に入れてくださいね。
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▲ルリクワガタ

イベントは、どなたでも無料で参加でき、ルリクワガタを捕まえると、貴重な虫を捕まえることができるプレミアム採集券(期限式)がもらえます。簡単で気軽に楽しめるゲームですので、オンラインゲームは初めてという方もこの機会にぜひ始めてみてくださいね。
 http://bit.ly/1qIdq4F
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【インタビューを終えて】
『月刊むし』編集部にお邪魔し、藤田編集長にお話を聞かせていただきました。

クワガタムシやカミキリムシの研究者としても名を馳せる編集長にお会いできるということで、当日はとても緊張していたのですが、やさしい笑顔で迎えていただき、おかげさまでリラックスしてインタビューに臨むことができました。

藤田編集長は学校を出たあとは、この道1本で究めてこられました。研究者としては、大学教授や前任の編集長のような学芸員の道もありますが、それらを1度も考えたことはないといいます。その理由は、「こっちのほうが楽しいから」。長年に渡って多くの読者から支持を得られているのは、きっと虫が好きな読者と同じ目線に立たれているからなのでしょうね。45年以上も続いている雑誌は、なかなかありませんからね。
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▲JR中野駅からすぐのニューグリーンビルにある「むし社」ショップ

インタビュー終了後には、編集部と同じビルの2階にある「むし社」ショップを案内していただきました。クワガタやカブトムシはもちろん、昆虫飼育用品、標本、書籍などもたくさん販売されていました。また、当日は土曜日だったため、お父さんと一緒の小さな男の子から、大人の方までたくさんのお客様がいらっしゃっていました。どなたもみんなキラキラとした目をしていたのが、とても印象に残っています。

藤田編集長、お忙しいなか貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました! また機会がありましたら、『森のいきもの図鑑 Reborn』とのコラボなどぜひ、よろしくお願いいたします。


■月刊むし
1971年の創刊以降、虫好きの大人たちから
高い支持を得続けている虫専門雑誌。
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むし社
http://www.mushi-sha.com/


■森のいきもの図鑑 Reborn
一人用のオンライン虫取りゲーム。
世界を捕ろう。アミを片手に、いざ昆虫採集へ。
今夏大型アップデートを予定!

http://casual.hangame.co.jp/ikimono/

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